轟橋・出會橋

国土地理院の地図を眺めていると、大野川に流れ込む奥岳川は祖母山がその源であることがわかる。
ナビが示すとおりに運転、目的地に着たようだが求める橋が見当たらない。車を降りて振り返ると、今しがた通過した橋が轟橋だったことに気付いた。

ありふれた車道に見えたその橋から下を見ると、澄んだ川の流れがある。足がすくむほどの高さだ。川原に降りることができる。川面から見上げると、壮大な石橋であることが分かる。四角形の石が水平に積み上げられ、アーチ両端の距離は日本最大らしい。豊後大野市のホームページによれば、森林鉄道を通す橋として架けられたが、1955年に廃止された。





出會橋は轟橋より9年前に誕生した。人々の行き来に供するためで、鉄道駅の開設をきっかけに、轟と平石地域の人々によって架けられた。アーチ両端の距離は轟橋には及ばないものの、日本第2位だ。動物の侵入を防ぐためフェンスが設けられているが、通行は可能だ。




この場所に来れば、石橋の日本1位と2位を眺めることができる。



川岸には柱状節理といわれる岩を見ることができる。9万年前の阿蘇の噴火による火砕流が残したものらしい。地球の営みと比べれば人間はなんとも小さい。


轟橋・出會橋
大分県豊後大野市清川町左右知
参考:豊後大野市HP
竣工:轟橋1934(説明版による)
竣工:出會橋1925(説明版による)
見学無料
両橋とも車道、歩道として活用中
撮影:2014/9/13