




「コンパクト」という単語が似合うほど、威圧感がない。この大きさで客車を引いていたとは驚きだ。不安なほどきゃしゃな印象さえ受ける。




写真でもわかるように、屋根が設けられ静態保存されている。人目に触れやすい場所にあるものの落書きなどは見当たらず、良好に保存されている。
運転席に上がることもできる。乗り込み禁止など特に規制はされていない。運転席からの眺めは、福岡県大川鉄道を走っていたアーサーコッペル社製の蒸気機関車に似て、かわいい窓をしている。親しみやすい印象だ。



26号は、九州鉄道から大分交通に払い下げられ、昭和40年に廃止された宇佐参宮線を走っていたそうだ。製造されてから現役を引退するまで70年にもわたり、ひたすら働いていたことになる。
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26号蒸気機関車
大分県宇佐市大字南宇佐(宇佐神宮内)
ドイツ クラウス社製(掲示による)
製造:1891(掲示による)
静態保存
見学無料
撮影:2014/10/19