宇佐市役所の北西部には長閑な田園風景が広がる。稲の刈り取り作業があちらこちらで行われる傍らに、整備された一角がある。
城井1号掩体壕と表示された構築物は、太平洋戦争の頃、敵の攻撃から戦闘機を守るために作られたらしい。コンクリートで築かれた内部には、杵築沖で引き揚げられた戦闘機のエンジン部分が置かれている。周辺にも同様の構築物が複数あるようだ。
城井1号掩体壕の近く、南北にのびる直線道路がある。ごく普通に車が走っているが、戦闘機の滑走路跡だ。モニュメントなどがなければ滑走路跡だとは分からない。道幅はやや広い程度だ。
城井1号掩体壕から北方向に1.5kmほど離れた場所にひときわ大きい掩体壕が横たわる。カーブを描く荒削りのコンクリートは、独特の印象を与える。入口付近は木々が茂る。隣接する民家は無人のようだ。敷地内に入ることはできず道から望む。掩体壕内を伺い見ることはできない。
城井1号掩体壕の掲示によれば、掩体壕以外にも戦争遺構があるようだ。
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宇佐海軍航空隊掩体壕群・滑走路跡
大分県宇佐市大字城井159ほか
宇佐市HP
軍事遺構
見学無料(一部立入り禁止あり)
撮影:2014/10/19