平然と車が走る。交差点の信号が赤になると、数台の車が橋の上に停車する。かなりの重量が負荷されているであろうに、誕生から100年以上も現役である橋は、平然と耐えているようにも見える。



説明板によれば、鉄材は米国から輸入され、架設工事は日本人監督の下で行われた。一般に使用されている道路橋としては、日本で最も古いらしい。これらのことを知らなければ、現代に生まれた橋といわれても違和感を覚えないほど洗練されたデザインだ。



橋梁の上部には橋のネームプレートが掲げられている。「明治43年架」と刻まれた文字が、長い歴史の証人であろう。
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出島橋
長崎県長崎市出島町~江戸町
土木学会HP
竣工:1890
現在地移設:1910
現役鉄製橋梁
見学無料
撮影:2014/10/20