内田三連橋梁

平成筑豊鉄道田川線は、田川伊田駅から赤村を経由し行橋駅に向かう。内田駅を過ぎて1kmほど南下したあたり、田園が広がる中に3つのアーチを描く橋梁がある。



両サイドのアーチの下を道が走り、真ん中のアーチの下を小さな川が流れている。県道からアクセスすると、石で組まれた橋梁に見える。
橋梁内部は腰下が石積み、上部がレンガ積みで構成されている。石積みされている側が川の上流部で、中央の橋梁と両側の橋梁の間の土台部分は腰高あたりまで切り石が積まれている。川の水が増水した場合でも、圧力に耐えるためとのことだ。




橋梁をくぐり抜けると、橋梁の表情は一変する。イギリス積みされた赤煉瓦がなんとも美しい模様を見せてくれる。レンガの小口部分が突起し、長手部分はくぼんでいるのだ。腰高まで組まれた石も面は揃えられず凹凸がそのままである。掲示によれば、将来の複線化を考慮してのことらしい。現時点で複線化はされていない。




平成筑豊鉄道田川線は1989年10月1日JRから移管された。これまでにつり革オーナー制や駅の増設などを行い、経営改善を重ねている。一方で2012年には崎山駅と源じいの森駅の間で大規模な土砂流失の災害にも遭っている。



歴史を思うと、エネルギーに翻弄され続けてきた筑豊の町々をつなぐカラフルで愛らしい列車が逞しくさえ見える。


内田三連橋梁
福岡県田川郡赤村大字内田
平成鉄道株式会社HP
建造:1895
見学自由
撮影:2014/11/8