線路がいくつも敷かれている場所は大牟田市宮浦町。三池炭鉱宮浦坑の記念公園から望むこともできる。
公園前から西へのびる道を線路に沿い進むと、東泉町2号踏み切りがある。ここでしばらく待つと、騒音も立てずタンクを積んだ貨車を押す機関車が目の前を通過した。
ダークレッド色の機関車は小さい。後ろには同じ色調の貨車を引いている。バッテリィの貨車らしい。
レールは化学工場の専用線とのことだ。その昔は三池炭鉱の専用線だった。動力として動くのは電気機関車だ。近代生まれの電気機関車ではなく戦前の老兵だ。「12」の表示をつけた電気機関車は2軸の車輪を持つ。1917年生まれ、三菱造船製だ。実に100歳近い。
線路上に佇む機関車がある。「18」の表示をつけた電気機関車は4つの車軸を持つ。「12」よりも大きい。見ている合間で動きはしなかった。1937年生まれの東芝製だ。
電気機関車は、他にも現存するようだ。
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三井三池鉄道電気機関車
福岡県大牟田市西宮浦町
公園などから見学自由
撮影:2014/10/25