山田の凱旋門

県道40号は、緑が連なる中山間地の平穏な集落を訪ねながらドライブする。目的地は、どこでも見かける集落の風景の中にあった。




何の知識もない私は、凱旋門という言葉でフランスパリのそれを思い浮かべたが、訪ねた山田の凱旋門は、明治37年、38年の日露戦争に山田村から従軍した113人の無事帰還を祈念して山田兵事会が建設したものだった。




凝灰岩で汲み上げられた石の門は高さ471cm、幅488cmである。両脚をつなぐ部分にはアーチが組まれ、見事な湾曲を描いている。石工は細山田ケサグマで、素材は4kmほど北に位置する上名の池平という場所から切り出されたらしい。



建設され既に100年以上が経過しているが、補修の跡を確認することはできなかった。説明冊子、掲示板にも補修の記述はない。大きな補修の事実がないとすれば、当時の技術力の高さを今に伝える貴重な記録といえる。


山田の凱旋門
鹿児島県姶良市下名1187
姶良市HP
竣工:1906.3
国登録有形文化財
見学自由
撮影:2015/5/4