関埼灯台

佐賀関港から両側1車線の県道635号を東北東へ進んでいくと、関崎海星館の案内が見えてくる。灯台へのアクセスは複数ある。今回は海星館から徒歩で向かった。
灯台の手前には塀に囲まれたエリアがあり、その先の階段を上ると灯台となる。




純白の灯台である。手前にはふたつの扉、ひとつの窓がある。褐色の扉と壁の白色が優しい印象を与える。
壁を見るとリベットに気づく。海上保安庁のサイトには鉄製とある。海に向き合う構造物ながら、100年以上も耐え抜いている鉄と技術力に驚く。




灯台の上部には方角を示す飾りが載せられている。光を放つ窓の下部を支える部材は洒落たデザインで、機能美とは異なるセンスに惹かれる。





敷地からは佐多岬、高島を見晴るかせる。澄んだ快晴の日なら、速吸瀬戸の青色が美しいだろう。



前述の塀で囲まれたエリアには桜が植栽されている。海上保安庁のサイトには、この場所に建つ宿舎の写真が掲載されている。撮影時期は不明。2家族が居住していたようである。
現在の灯台は無人で、灯りもLED化されているようだ。


関埼灯台
大分県大分市佐賀関
海上保安庁HP
竣工:1901.7
現役灯台
外観見学可
撮影:2015/5/23