部埼灯台

県道72号門司白野江郵便局前の交差点から海辺の道路にハンドルを切り、4kmほど道なりに進む。海を右に、左に砕石場や雑然とした山肌を見ることになる。
海岸に白い像が突然見えたら、手前反対側にある余剰スペースに車を止める。案内に従い、木々の影に敷設された石段を上がっていくと灯台が見える。




整備、清掃された敷地からは関門海峡や周防灘が一望できる。見事な眺めが迎えてくれる。周辺では紫陽花が咲き誇っていた。
灯台は白い色をまとっている。石が組まれ構築されているのが分かる。躯体は海側に弧を描くように土台部分が築かれ、表面は荒削りの表情を残している。




陸側は土台部分の構築物はなく、塔のドーム部分を支える部分のみが建っている。半円を描く土台部分が途絶えた陸側の壁に扉が設けられている。灯台内部への出入口だろう。




光台部分は白いフレームが菱形を描きながら一周しドーム状の屋根とともに光源を守る。隣接し海に向け信号を放つ潮流信号所も建つ。




建設に歴史的背景を有する部埼灯台は、現在も1日に千隻もの船が行き交う関門海峡の安全を見守っている。



門司からのアクセスには難はあるが、天気を味方につけたなら最高の眺めを楽しむことができる。灯台の傍から臨む海は心地よい風を運んでくれる。


部埼灯台
北九州市門司区白野江
海上保安庁HP
設計:イギリス人技師R・Hブラントン
竣工:1872/1/22
外観見学自由
撮影:2015/6/21