鹿児島本線の起点で、100年の歴史を刻んだ駅舎だ。海に近く、関門海峡を渡る船との連絡駅でもある。
堂々たる姿である。木造の2階建て駅舎の屋根には、銅板が葺かれていた。駅舎の壁は極薄い桃色で、やわらかい印象を覚えた。本州からやってくる人々を九州が迎える玄関口として、気品があった。
駅前には広場があり、噴水が来客者を楽しませていた。噴水のある広場周辺には傾斜があり、駅舎側から北東港側へなだらかに下っている。そのため、駅舎側には階段が設けられていた。
駅舎は築後100年を重ね、2012年9月から改修工事に入っている。そのため、現在は駅舎を見ることはできない。ただ、門司港駅工事見学デッキが設けてあり、少しだけ駅舎の一辺を覗くことができる。
改修を終えた駅舎に出会えるのは2018年3月の予定だ。
□
JR九州門司港駅舎
北九州市門司区西海岸1-5-31
文化庁文化遺産オンラインHP
竣工:1914
国指定重要文化財
現役の駅舎(2012年から改修中、2018年完了予定)
撮影:2005/10/2(上から3枚)・2015/6/21(下2枚)