関吉の疎水溝・吉野疎水

田畑と山林が風景をつくる鹿児島市下田町の山懐に川が流れる。長閑な風景が待ち受ける場所だ。
俄かに整備された駐車場に車を停め、2分ほど歩く。整備された水路を眺めながら上流に向かうと取水口に達する。



説明板によれば、自然の流れから人工水路へ水を引き込む設備と水路が1852年江戸末期に竣工した。自然の岩などを活用して止水し導水したようだ。
得られた流れは集成館機械工場の動力源などに活用された。




水路そのものは一部が残っているに留まるが、関吉の疎水口から得られた水は現在も活用されているそうだ。


関吉の疎水溝・吉野疎水
鹿児島市下田町1263地先
「九州山口の近代化産業遺産群」世界遺産登録推進協議会HP
竣工:1691年
国指定史跡
撮影:2016/1/16