姫井橋

熊本県菊池市旭志、県道329を北東へ進んで行く。合志川に沿う県道が旭志弁利に差し掛かったあたりで川を横断する。橋の側にはアーチ型のコンクリート橋が架かる。




車止めが車両を拒否するが人は通れる。袂には記念碑が設けられる。大正14年3月竣工とされる橋梁で、鉄筋コンクリート造単アーチ橋といわれる形式だ。一番の特徴は太いアーチ型の造形だ。




大正14年といえば車両を見ることはほとんどない時代、通過する車両は人や馬などが引く荷車であっただろう。面前にすると改めてアーチ部分の太さに驚く。軽自動車くらいなら今でも十分供用に耐えうるのではないかと思える。



使用されていない橋梁は撤去されるのが原則だろう。水害などが発生した場合、橋梁が被害を大きくする可能性があるからだ。残されているのは歴史への尊敬が地域の人々の心の中にあるからかもしれない。


姫井橋
熊本県菊池市旭志弁利
竣工:1925年
設計者:不明
見学:自由
登録有形文化財
撮影:2018/6/2