津留発電所

九州山地の懐、緑川ダム上流に津留発電所はある。切り立った山肌の所々には植林が施され、限られた平地では稲が栽培されている。




発電所の周辺には民家が立ち並び簡易郵便局もある。山懐に点在する集落の中心地が津留地区だということが想像される。

発電所へは旧矢部町中心部からと美里町金木からのアクセスが可能と思われる。今回は美里町金木からのルートを利用した。道は細かった。



発電所はフェンスに覆われているが入口の扉は開け放たれていた。工事が行われているようだ。会社(JNC)の発表によれば2016年10月から設備更新が行われていて、2021年3月から営業運転が行われる予定だ。水車や発電機の更新によって最大出力は10,700kwから11,100kwへ向上する。




建屋はクリーム色に塗装されている。所々塗装は剥げ下地が見える。元々は赤煉瓦のようだ。

発電所から排出される水は側を流れる緑川に戻される。ゲートは石で組み上げられている。川にはゲートの位置と合わせて段差が設けられている。滑るように流れる様はなんとも美しい。



津留発電所は間もなく竣工から100年を迎える。今もって現役である。地形を巧みに利用した水力発電の底力を歴史は証明しているように思える。


JNC津留発電所
熊本県下益城郡山都町津留1024
竣工:1919年
フェンス外から見学可能
撮影:2018/10/15